こっそりぶろぐ

こっそり書くが別に秘密にもしない。

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それでもボクはやってない その1

厳寒の冬の北海道を走るワンマン電車。その後部に厚手の毛糸の手袋が落ちている。
そこにはさっきまでスキーウェアをに身を包み、板とリュックや大荷物をもった男たちが立っていたが、広い場所を求めて車両の前方へと去っていった。
そんな場面に出くわした二人の大学生らしき女の子達は、優しさと責任感からその怪しげな集団を追いかける。当然彼らの誰かがこの手袋を落としたのであろう。勇気を出して、声をかけてみる。
「これ、落としましたよね?」

ところが彼女たちは知らなかった。歩く会の山スキーヤーに、そんな分厚い、化繊でない手袋をする者などいないことを。そして、彼らがそもそも歩く会OBであることを。そのうち二人は東京からその日来た商社マンとSEであることを。
その手袋はそのまま運転手に託された。

この第一の冤罪事件の後も電車は終点の美瑛に向かって走っていく。
到着の直前、なんとなく北の国からに出てきそうな雰囲気の男が一人、この大荷物を列車の隅に置いている遠方からの旅行者らしい集団、空いた席に座ってビールを飲みながらおつまみを食べている3人組に興味を持った。
「お前ら、どこから来たんだ」
「札幌からです」
「札幌から?」
意外と近くからだったことに拍子抜けしたような声を出し、その乗客は降りていった。彼は知らなかったのだ。なんとなく声をかけたその男だけが札幌から来たということを。もしその隣の誰かに聞いていれば、期待通り内地からという返事を聞けたことを。

美瑛駅で降りた集団は、大荷物と共に無理やり1台のタクシーに乗りこみ白い闇のなかへ消えていった。

その2は明日行く塩谷丸山の報告をを挟んでから書く。たぶん。
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コメント


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ここを取り上げるとは、さすがだっしゅ。

higu | URL | 2012年02月12日(Sun)15:42 [EDIT]


意外だったでしょ。

| URL | 2012年02月18日(Sat)12:05 [EDIT]


早く続きが読みたいです。

アライール | URL | 2012年02月19日(Sun)00:49 [EDIT]


Re: タイトルなし

> 早く続きが読みたいです。

アライールごめん!ちょっと待って。来週末までには多分書くよ。

 だっしゅ | URL | 2012年02月20日(Mon)00:15 [EDIT]


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