こっそりぶろぐ

こっそり書くが別に秘密にもしない。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

ドイツ鍵の謎 卒業旅行三日目?

 この旅行最初の試練は部屋のドアの開け方だった。部屋に入れなくてドアの前で途方にくれるという状況は、鍵っ子だった小学校時代を思い出す。あの頃は鍵を忘れたり失くしたりしたら一階のベランダから二階の窓へよじ登れば入れたけど、今回はそうは行かない。

 始めて見たとき、この謎のドアからは少し古めかしく、重そうな印象を受けた。フロントで鍵を受け取った時点で、そのごつさから何となく開けるのに苦労しそうな気はしていた。
 ドアの蝶番は右についており、ノブは左にある。押すのか引くのかは見た目からは判断できなかった。
 そのドアノブは、きのこというかテーブルのような丸い形で、ノブ自体がドアにがっちり付いていて回すことはできない。
 ノブの下にある鍵穴は、ニュートラルな状態では鍵を差し込んで右にも左にも一回転する。手で回すときはどうしても半回転ずつ回すことになるので二回ひねる。どちらに回してもこれ以上廻らないというところでガチャっと言う音を立てるが、左に回したときに鍵が開くような手ごたえを感じる。
 
 とりあえず左に回して、開いた感触を感じたら鍵から手を離してノブを持って押してみたが開かない。ならばと引いてみても駄目。今度は鍵を反対側に回して試してみたがうんともすんとも言わない。
鍵を回しすぎなのかと、真ん中の状態にしてみてももちろん開く気配はない。結局、密室殺人の発見者みたいにドアをガチャガチャ言わせながら押したり引いたりすることになる。

 ここで、次の手がかりとして、見事開けられた人の様子をみていく。
 まず、フロントの大男。彼は軽く鍵を回したと思ったらもうドアを開けていた。
 このときの観察でわかったことはまず、鍵は間違っていなかったことと、このドアは押し開ける式のものであること。そして鍵を心持ち深く、ぐっと差し込んでいるように見えた。

 次に開けたのは隣の関西のおばさん。この人が教えてくれたやり方は、一度右に音がするまで回してから左に回して開けるというもの。実際におばさんはそのやり方で開けてみせたが、僕はあまり納得できなかった。なぜならフロントの人はそんなそぶりも見せずに軽く開けていたから。この一度反対に回すというのは何か鍵を開けやすくする効果はあるのだろうけど、絶対に必要なものではないはずだ。
 おばさんを信じていなかったせいか、あとで部屋に入ろうとおばさん方式を試してみたとき僕にはドアを開けることはできなかった
 フロントの人との違いはまだあった。鍵を深く差し込んではいなかったのだ。正確に言うと、フロントの人は鍵が刺さるとこまで差してからさらに押し込むようにして回していたが、おばさんは鍵を差したらそれ以上押し込むようなまねはせず、右に左に回すだけだった。それまで重要だと思っていた押し込む動作は関係なかったことがわかって、余計ワケがわからなくなった。二人とも上手くドアを開けるが、やり方は全くと言っていいほど違う。それぞれが一つずつ余計なことをしている。


 ここまでが前日の話。そしてこれからが解決編。もしここまで読んだだけで本当の開け方がわかった人がいたらすごい。
 押しても引いても、鍵を右にも左にも音が鳴るまで回しても、音が鳴らない程度に回しても開かなかったドア。それをいとも簡単にそれぞれの方法で開けた二人。


 鍵の真実を知ったのは、朝食の前。いわゆる朝飯前だった。
 気づいたきっかけは偶然としか言いようがない。ので解決に至る過程は特に書くことないので結論から。
 この鍵は、左に回してガチャリといった時点では開いているのだ。しかし、その状態は一瞬でそのときに少しでも手を離したり手の力を緩めると見た目では気づかないほど小さな角度で、元に戻る。なので、そこを意識して左に回す力を保たなければドアノブに手をかけて開けようとする前に、鍵は再び閉ざされてしまうのだった。
 つまり、おばさんの一度反対に回すというのは、左に回してすぐ開ける感覚を掴むのにいい方法で、フロントの人の深く押し込むというのも、感覚としては音が鳴った後の鍵を左に回し続ける感覚に近いので無意識にやっていたんじゃなかろうか。

 まあわかってしまえば大した謎でもなかったんだけど、ホテルの部屋に入れないというのは一大事なので、このホテルではかなり印象に残った出来事だった。


 ドア問題も片付いたのでやっと次はフランクフルト観光!天気は雨が降ったり晴れたり不安定…。
真っ赤な折り畳み傘を持って出発。
 

 
 
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。