こっそりぶろぐ

こっそり書くが別に秘密にもしない。

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方丈記

 たとえば、あなたが電車から降りるときにスーツのボタンが一つ無くなっているのに気づいたとしたら、一体どうすればいいでしょう?
  
 そこが札幌駅のような色々な店とつながっている駅であれば迷わずボタンを買いに行くのではないでしょうか。でも、それが既に店が閉まっているような時間であれば諦めてスーツの前を全開で帰るしかありません。なぜならそのボタンは、二つボタンのスーツの上の方だからです。

 通常、スーツを買ったときにはそういうときのためビニール袋に入ったスペアのボタンがポケットに入れてあることがあります。しかし、家で探すとなぜか袖のボタンしか出てこないとなればいよいよ店に買いに行かなければいけなくなるわけです。

 さて、数日後にボタンを買えそうな時間に駅に着けばもちろんあなたは店へ向かうはずです。ボタンを買うために。でも、どこの店へ?ここで私が言いたいのは、スーツ屋はスーツのボタンだけでは売ってくれない、ということです。

 もしもあなたが忠告を聞かずにスーツ屋でボタンだけを欲しいといえば、カナリヤへ行けと言われるはずです。カナリヤは手芸の専門店です。もちろんボタンは何種類も置いてあります。あなたの求めるボタンもきっと見つかることでしょう。しかし、ここにも一つ落とし穴があります。
 種類がありすぎるのです。おそらくそのときあなたの着ているスーツはボタンが取れたスーツとは別のスーツのはずです。つまり、必要なボタンがどんな色、形、大きさかは実物を持ってくるかサイズなどをメモしてこない限り、記憶に頼ることになるのです。

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」人間の記憶とは、当てにならないものです。確かこんな感じだったと思って買ったら、大きすぎてボタンの穴に入らずもう一度別な日に買いに行かなければならなくなる、という失敗はぜひ避けたいところです。この記事を読んだあなたなら大丈夫。でも、もしも何も知らないころのあなたのスーツのボタンが取れてしまったら…?
 買ってしまった大きなボタンをつけるためにコートでも買おうかとしばらく考えてしまうあなたの途方にくれた姿が目に浮かびます。 少なくとも、私はそういう人を一人、知っています。


 2ヶ月くらい前の話だけど今日またボタン取れかけてるのに気づいて思い出した。
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