こっそりぶろぐ

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下調べ 卒業旅行二日目後編その1

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 長い空の旅のすごし方について。

 国際線といえば映画を観るのがポピュラーな暇つぶしだと思うが、今回は三つの映画を観た。他の作業をしながらだったのであまりまじめには観てないのだけれど。

 一つ目は、英語が聞き取れなくても楽しめそうな“ラッシュアワー3”。でも正直ちゃんと見てなかったせいかあまり面白くなかった。
 次は、本で読んだからあらすじは大体わかるハリーポッター。これも他の作業に熱中してるうちに、気づいたら終わっていた。
 最後が“北極のナヌー”。これはかなり印象に残っている。温暖化による環境の変化が著しい北極に生きるシロクマやセイウチの生活を通して地球温暖化に警鐘を鳴らす、みたいな動物ドキュメンタリー映画。
 動物番組は好きなのでけっこう楽しめた。ナヌーはそのシロクマの名前なのだけれど、小さい頃はすごくかわいい。犬や猫はそんなにかわいいと思わないけど、子グマはかわいい。ヒグマの子供のほうがかわいいと思うけど、子グマは動きが少し人間の子供ぽいところがいいと思う。
 こういう動物ものってどうやって撮ってるか謎なシーンが良くある。この映画では海からセイウチにこっそり忍び寄るシロクマを海の下から至近距離でとったものや襲い掛かるシロクマのすごい至近距離の映像とか。そんなの撮ってるほうも危ないだろう。
  そういえば昨日かおとといの新聞で、ついにホッキョクグマが絶滅危惧種に指定されたという記事を見た。陸上では最強とか言われるシロクマでも温暖化には勝てないんだろうけど今より全然温暖な気候だった縄文時代とかはどうしてたのか。そのころは今ほど人間強くないから大丈夫だったのか。
 映画はつけててもあまり観ないのでナヌーの後で音楽に変えた。
 
 こんな風に映画を垂れ流しながら飛行機で何をしていたか。まずは持ってきた本を読むことから始めた。
 
 今回持ってきた文庫本は3冊。何年か前四国に行ったときは、案外電車での移動が多かったせいか一週間の旅行中、出発のとき空港で買った、たった1冊の本を何度も読み返すことになったので今回はその反省を生かした。
 家から持ってきたのは「赤い館の秘密 」。これはあの「熊のプーさん」の作者A.A.ミルンの書いた唯一の長編推理小説で、昔から世界の探偵小説ベスト10みたいなのによく入っているミステリの古典。横溝正史がエッセイでこの本の探偵役のアンソニーギリンガムを金田一耕助のモデルにしたと書いていた。ドイツじゃなくてイギリスの小説だけど、ヨーロッパの田園風景に合い、軽い気持で安心して読めるこの本は飛行機や電車の中で読むにはちょうどよかった。
赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))
(1959/05)
A.A.ミルン、大西 尹明 他

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 次が初日に札駅の本屋で買った 岩波文庫 の「ゲーテとの対話 上 」。中学のころから一度読んでみたかったのだけど、機会がなかった。ドイツで最初に行くフランクフルトはゲーテの出身地で、旅行を楽しむための予備知識を仕入れておくという目的もあったので、フランクフルト空港に着陸する前に読み終えておきたかった。
 ゲーテが何をした人かは詳しくは語らないけど、文学だけでなく色々な分野で活躍した人で、芥川龍之介は「西方の人」でイエス以降のキリストの一人にあげている。
 「ゲーテとの対話」は晩年のゲーテと親しかった作者、エッカーマンの日記みたいな本。その名のとおりゲーテとの対話や一緒にしたこととその感想が日付ごとに書かれている。作者はゲーテに心酔している感もあるので多少美化されているのかもしれないがゲーテの人間的な部分なんかもよく出ていて、いい本だった。ただ、こういう註が多い本はめんどくさい。見ると日付の間違いとかを訳者が訂正してたりして、そんなのどうでもいい、とか思う。
 ゲーテは天才だけどスラムダンクで言えば流川や沢北みたいなプレイも普段も個人プレイが多いけどバスケの実力は神がかっている、みたいな感じではなくて、河田とかゴリタイプの、本人もすごいけど他の人に与える影響力がすごい、貫禄のあるしっかり者の天才。
 
ゲーテとの対話 上   岩波文庫 赤 409-1ゲーテとの対話 上 岩波文庫 赤 409-1
(1968/01)
エッカーマン

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 成田で買った森絵都「カラフル 」は上の二冊が読み終わってしまったときのための予備として。軽く読めて、長くなくて、サワヤカで、日本人の書いた本という、旅行の邪魔にならないための条件をほぼ完璧に満たしていた。じゃがは「となりまち戦争」よりこっちのほうが絶対気に入ると思う。
カラフル (文春文庫 も 20-1)カラフル (文春文庫 も 20-1)
(2007/09/04)
森 絵都

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 行きの飛行機では1時間くらいずっとゲーテを読んでて、飛んでる間に読み終わりそうな目処が立ったので、やっとこ今回の旅行の予定にとりかかった。

 その前に、一応持ってきた辞書やドイツ語の教科書を眺めてドイツ語の知識のほとんどがきれいに消えているのを確認した。しょうがないので挨拶や使いそうな単語だけピックアップしてメモしておいた。

 この時点では飛行機を降りてからホテルまでどうやっていくかもわからない状態だったのでさし当たって必要な、今日泊まるフランクフルトの情報を調べ、今日と明日の予定を立てることにした。
 そのときに参考にしたのは、地球の歩き方の「南ドイツ」編と旅行会社がくれた簡単なホテルの地図と鉄道の時刻表。
 机の上にこの三つを広げて、ノートに色々書いているとサークルで計画を出すときの下調べを思い出した。計画は連れてってもらうより自分で計画したほうが楽しいし、できるだけ真剣に情報を集めたほうが、調べるときも行ってからも楽しめる。
 細かい予定を立てるときにはまず、フランクフルトの行きたいところや食べたいものをずらずらと書いて、その中ではずせないものの優先順位をつけた。フランクフルトに滞在できる時間や見所のそれぞれの位置関係や交通手段を調べ、実際にどういうルートを通るかを決めてタイムをつけていった。結局最後までやることのなかったワンデのCLになった気分だった。
 もちろんこのタイムはあくまで予定で簡単にその場の雰囲気で臨機応変に変更していくつもりだったが、これから行くところを想像しながらやるこの作業自体がかなり楽しかったのでかなり綿密にやった。

 ただ、この作業を進めていくにつれてフランクフルトから去る時間を決めるには次の街でどの位時間を割くか決めなくてはならず、そのためには次の街がどんなところかを知らなければいけないこと、またその街にその次の日どの位滞在できるかも知る必要があることがわかってきた。そこで方向転換して先に旅行全体の見通しをつけることにした。
 まず、日付ごとに次の街へ移動するために多少余裕を持った鉄道メドをつけていき、それからそれぞれの街の見所を調べて一つの街にどの位時間をかけるかを決めて、ドイツですごす1週間の大まかな予定を立てた。
 これで大体の目安ができたので、最初のやり方に戻って細かいタイムをつけて行った。

 経由地のウィーン空港までの約十時間はこの下調べをを終わらせた後、ゲーテの残りを読んでしまって二時間くらい寝たらあっという間に過ぎてしまった。充実したフライトだった。

 機内食は、洋食と和食が一品ずつとデザート、あとメインを洋風と和風で選べた。洋風のラヴィオリと、和風の牛肉と野菜炒め、ご飯添えの二択。ホントはオーストリア航空なので洋食のほうが美味しいものが出そうな気がしたけど気分的に牛肉が食べたかったのでそっちにした。
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 ついにウィーン空港が近づき、着陸のため雲の下に降りてきた機内から初めてオーストリアが見えた。
 そのときの感想は、「あれ、千歳空港?」空港の回りの風景が、札幌に帰る飛行機から見えるものと変わらない気がした。広い牧草地。さすがにこっちは雪はなく緑も芽吹いてるし、まばらに建ってる建物はちゃんとヨーロッパぽいけど全体的には5月ころの千歳だった。
 よく北海道の風景は大陸的とか言うけどなんとなくわかった。見た瞬間は、いい景色だけど未知のところに行きたかったのに何でここでこんな景色を見なきゃいけないんだという気持もあったが、オーストリアに親しみもわいた。あとから色々と違うところが見えてきて、それを探す楽しみもできた。  
 
 3回目でやっとヨーロッパが見えた。ウィーン空港に着いてから先のことは次書こう。
 

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コメント


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いい旅行記だね~。楽しさとか「らしさ」がよく出てるよ。
次書くときは、見習おうかな。

ひぐ | URL | 2008年05月18日(Sun)09:09 [EDIT]


ほめてくれてありがと~。

もともとこの旅行記に限らずブログを書くときはひぐのは参考にしてたよ。そもそも始めたきっかけからしてひぐ達の影響だし。

だっしゅ | URL | 2008年05月18日(Sun)21:03 [EDIT]


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