こっそりぶろぐ

こっそり書くが別に秘密にもしない。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

死を覚悟した。

 今回はちょっと恥しい話。
 あまり読まないでほしいような気もするが、ここに書きでもしないとこれだけ苦しんだ意味がない気もする。

 今年は9連休も取ってしまったおかげか、良い夏休みだった。
 今日から仕事だったが、意外と爽やかな目覚めで、仕事へのやる気も満ち溢れていた。よく考えたら休みのときのほうが毎日早起きだったし。

 ところが、家を出ようとしたとき突然腹痛が襲ってきた。へそより下から右にかけての辺りが痛い。まさか盲腸?とも思ったが、噂に聞くような痛み方とは少し違う気がする。しかも夏休み明けで更に病欠というのは怪しすぎるので、とりあえず一度職場まで行って様子を見ることにした。
 地下鉄で脂汗がにじむほどの痛みのピークがあったが、そのあとはなぜか治まってしまい、JRに乗っているうちに何も感じなくなった。

 やはり盲腸じゃなかったと安心し、普通に一日仕事をしたが、なぜか終った直後にまた腹痛がやってきた。
 しかも今回は朝より強烈で長引いている。職場を出てから更に痛みは増し、本気で救急車を呼ぶか迷った。
 この痛みは、今まで普通の腹痛では体験したことがない。ただ、ある経験によく似ていてそのことを何度も思い出した。少し気が引けるがこの痛みを表現するのに一番いい例えは、僕の経験の中ではただ一つ。サッカーをしているときにボールが偶然、または空手の組手のときに相手の蹴りが偶然、いわゆる男の急所、武道用語で言うところの金的にヒットしてしまったときのあの痛みだ。
 あれは当たったところではなくて、なぜか腹がものすごく痛くてうずくまってしまうが、痛さの強さも感じもあのときの腹痛によく似ている。違いは、少しそのときより痛む部分がこころもち上な気がするだけだ。

 とりあえず駅まで行く途中にある病院まで頑張って行くことにした。途中で何度もしゃがみこむほどの痛みに耐えながら、なんとかたどり着いたそこは、既に診療時間が終っていた。
確かに明かりは消えているが、ドアは開いている。
 入るしかない!
 まだ残ってなにか会議みたいなことをしている受付の人に「急にお腹が痛くなったんですけど、何とか診てもらえませんか?」と頼んでみた。
 少し待たされたので、もしかしていけるかと期待したが当番の病院を紹介されただけだった。そこまでどうやって行けばいいか聞いたら、紙に地図を書こうとしてきた。
 その時の僕はいすに普通に座れないほどで、ものすごく体を丸めて痛そうにしているのに、平然としている受付の人たちはやはり見慣れているんだろうと少し感心したが、道順を教えられても駅までも歩けない。タクシーを呼んでほしいと言ったら、公衆電話代10円を請求された。
 痛みで気が立っていたのでかなりイライラしたが、表に出さずに済んだ。このときはホントに死ぬかもしれないと思う程の痛みだったが、後から腹を立ててしまったことを後悔した。修行が足りない。

 何とかタクシーで次の病院に行くと、なぜか残っているのが泌尿器科の先生だけで、応急処置的なものになるがいいかときかれた。もう応急でもなんでもいい。
 そのあとも症状を書かされたり色々悠長な対応をされてかなり腹が立った。そして診療のために僕を呼びにでてきたと思われる看護師さんが、どっかの企業の営業みたいなのに捕まったときには怒りと焦りと悲しみと諦めと激痛に苦しんだ。今はまともに立ってられないほど痛いけどこの営業にも同じような痛みを味あわせるくらいの力は残っているぞ!と心の中で思うほど切羽詰っていた。

 その後の検査や診察でわかったことを文学部的に解釈すると、こういうことだ。

 一年のときに受けた講義に「呪術・宗教・科学の何とか」という文化人類学の演習のがあった。そこで錬金術と言うのは金を作るのが最終目的ではなく、本当の目的はあらゆる物を金に変えることのできる“賢者の石”を作ることだということを学び、印象に残っている。ある論文の賢者の石についての詳細な記述なども配られたが、それは金を作るだけでなく、石自体が不老不死の薬だったりして、呪術的なものすごく難しい理論に従って作られるものだと考えられていたいうことだった。
 よくマンガやゲームに出てくる賢者の石のモトネタだろう。

 と言うわけで、僕の体の中には二人の錬金術師がいた。大体両わき腹の腰の辺り。名前は仮にキドニー兄弟としておく。

 この兄弟は普段はその錬金術で生み出した黄金色の液体をそれぞれ二人の間にあるダム的な役割を果たす袋にパイプを通して送り続けている。そのパイプは、大学に伝わる伝説に従って仮にカレーパイプと呼ぼう。そしてある程度ダム的な袋が一杯になったら外に排水される。

 ところがその兄弟の、立ち位置が右のほうが賢者の石を完成させたのはいいが、カレーパイプに誤って落としてしまったらしい。賢者の石は、カレーパイプの中を流れていったが、途中でパイプの狭いところに引っかかったりしたときに激痛を引き起こしているというのが現状だ。
 その問題を解決するためには、黄金色の液体をどんどん流して、カレーパイプから外に押し出すのが一番らしい。とりあえずダム的な袋まで押し流せば痛みはなくなるらしいが、どうしてもダメなら外から衝撃波で賢者の石を砕いて流れやすくすることも出来るそうだ。
 だから、石を葬るために僕はどんどん水分を取ってどんどんトイレに行かなければいけない。対処法を聞いたとき、真っ先にウヴォーギンが頭に浮かんだ。

 病院で色々やってるうちに痛みはまだ依然あるものの、峠は越えたと見えて立ったり普通に座っていることもできないほどではなくなった。しかし、帰りの電車で再発し大変な苦痛を味わった。しかも、列車が鹿と衝突したとか言って遅れるし。家に着いた今は小康状態が続いている。

 これで明日の朝痛みがきて動けなくなったら、尿管結石で仕事を欠席か…。おもしろいなあ。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

よくわかってない人がいたので一応説明。
尿管結石とは、腎臓(Kidney)でできた石(カルシウムとかシュウ酸とかの塊)が、腎臓と膀胱をつなぐ尿管を通るときに、蠕動運動している尿管の狭いところに引っかかったりしたときに激痛を引き起こす病気らしいよ。医者が言うには。
意外と知名度が高いみたいで、みんな尿管結石って言ったら対処法とかまで知ってた。
尿管って言うと何かいやだけど高校の生物では輸尿管って習った気がする。こっちのほうがまだマシか。
まあ、どっちにしても死ぬほど痛い。

だっしゅ | URL | 2009年08月30日(Sun)00:26 [EDIT]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。