こっそりぶろぐ

こっそり書くが別に秘密にもしない。

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上を向いて歩こう

コクリコ坂ではない。まあ、あれは結構面白かった。

1,2週間前から急に寒くなり、収穫の秋が来た。

昔からやってみたかったのが、野生の果物狩りだ。ヤマブドウ、こくわなんかを自分で採ってみたかった。
大学のときはこくわと間違えてオニグルミの実をかじったりした。今から思えば全然違うが、緑の実ということくらいしか知識がなかったので仕方ない。クルミの種の中身はもちろん美味しいが、実は渋くて食べられたものじゃない。
もちろん自信がなかったので一口齧っては吐き捨てた。

だいたい、山菜もそうだがそういうのはだいたい採る人は自分の場所を持っていて、知り合いにしか教えない。
そういうのを教えてくれそうな知り合いがいない場合は偶然見つけたものを食べるか、買うしかない。

ただし、ヤマブドウは自分の場所を実は持っていた。目の前の公園から道路にはみ出して生えている。最初見つけたときに一度しか採ったことがなかったがそれ以降、つたはあっても実がなっているを見た事がなかった。
後で調べるとヤマブドウは年によって味や実の生る量が全然違うらしい。
この経験で意外と近くで見つかるものだとはわかっていたが、今年は偶然仕事中にまた公園で見つけてしまった。
まだ熟していなかったし、本当に住宅地の中のありきたりな普通の公園だったので、ここのを採るのは近所の子どもに遠慮した。

わざわざ山まで行かなくても、山っぽい公園で採ればいいんじゃないか。幸い、札幌近郊にはそんな公園がたくさんある。

今回は、モモンガやフクロウも住む野幌森林公園の近く、原生林っぽいのが茂っている公園に狙いを付け、一人で探しに行ってみた。狙いは、クルミ、クリ、ヤマブドウ、こくわだ。
クルミ、クリは公園でなくてもかなりどこにでもあるのですぐに見つけた。クリはまだイガが緑で採るには早いようだった。
公園は、沢型の地形でもともと川だったのが枯れたか埋め立てたかしたような、かなり長い公園だったが、1時間くらい木を見ながら歩いていたので首が疲れた。
すぐにヤマブドウのつたを見つけた。ヤマブドウの葉は紅葉が早いのといかにもぶどうの葉っぽい形からすぐわかる。でも実が見つからない。と思ったらとても届かないような高さにたわわに実っていた。たわわなんて言葉、初めて使ったかもしれない。
届かないではどうしようもないので、そこは諦めて少し行くとすぐにまた見つけることが出来た。

場所を覚えておいて夕方ごろまた採りに行くと、ヤマブドウの実の隣に緑色の実が見えた。こくわだ。
おんこの実から桑の実、ハマナスの実、野いちご、ハスカップ、ヤマブドウ、山になっているブルーベリーなど、野生の果実は色々あるがどれも普通の店で売っている果物に比べれば酸っぱかったりして食べられるが生で食べてもそこまで美味しいものでもない。採ること自体を楽しむか加工して食べる。でもこくわは、生でも店で売っている果物にも負けないと思う。キウイの味。

その晩、5,6個採ったこくわは生で食べ、4,5房とったヤマブドウはジャムにしようとした。
しかしヤマブドウは煮て皮と種を取ってみると量が少なかった。一食分。やはり公園では採れる量に限界がある。普通はkg単位で採ったりするらしい。そこで完全にジャムにするのはやめてレシピをはしょって、ヤマブドウの汁はあまり煮詰めず、ある程度で砂糖と混ぜてヨーグルトにかけた。ジャムと言うよりフルーツソースのような感じ。酸っぱかったが、ちゃんとぶどうの味がして美味しかった。
そしてそのあとで頂き物の巨峰を食べた。甘くて粒が大きくて美味しかった。
人類の知恵を感じた。

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悟りを開いた人々

最近、手塚治虫の『ブッダ』を図書館で借りた。最初はピンと来なかったが、今は早く続きを借りなければと思っている。
その影響かはわからないが、後輩たちが最近どんどん悟りを開いていたのを思い出した。ブッダとは、目覚めた人などの意味で、悟りを開いた人のことを指し、人名ではなくキリストと同じく称号だ。つまりこの後輩たちもブッダと呼ぶことが出来るかもしれない。まあ実際にはそれ以降の他のお坊さんが悟りを開いてもブッダとは呼ばれてないけど。

ブッダその1 指を開いて悟りを開いた


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 書く書く言っていたポンピング主催の美瑛富士でのこと。メンバーはCLポンピング、SLだっしゅ、M けん、スマ、まーさま、にゃもと言うそのちょっと前の結婚式でも集まったメンバーだった。その日の朝からブッダ(けがをしたので一応誰かは隠しておく)はテンションが高かった。昔は何度も一緒に山に行ったが、いつも朝の車では前日のバイトの疲れで寝ていたのに。テンションが高いことを自分でも心配していたのか、近くについて落ち着いてきたことに自分でほっとしていた。
 今年の山は去年の猛暑のせいか、虫が大量発生していた。特に、いつまでも付きまとってくるアブはみんなの大敵だ。虫が苦手なブッダは、暑いのにフードをかぶって完全防御。黙々と登る姿はまるで減量中のボクサーのようだった。今思えば、あれも苦行だったのかもしれない。

 その日は天気にも恵まれ、美瑛富士山頂から十勝岳・美瑛岳方面やオプタテ・トムラ方面への縦走路を見渡してそれぞれ物思いにふけったりチキンラーメンにニンニクを入れたりして満喫することが出来た。
 事件は夜、小屋で起きた。ポンピングによるエッセンも終わりそれぞれがおつまみを開けようとしたときだ。
 隣のブッダが小さな声を上げたので振り返ると、床に赤いものが2,3滴落ちた。指を切ったというので、ポンピングに言って救急箱から絆創膏を出してもらおうとしたが、聞こえなかったらしい。釧路から来た同期がふたたび呼んでくれて、ポンピングがQQをがさがさ取り出そうとしたとき、ブッダは、「骨が見えた」とおっしゃった。
 ただ指を切ったにしては動揺が激しいと思ったが、かなり深く大きく切ってしまったのだった。
 絆創膏では役不足だったので、ガーゼを巻きその上から包帯をすることにした。地下鉄のドアに描いてある、ドアに指を挟んだクマみたいな手になったその後は、小屋にいた周りの人の助けもあり脇の下を保冷材で冷やして指を心臓より上に保った状態で横になっていたが、まだ動揺は収まらず、意外な大ケガに他のメンバーのショックも大きいようだった。
 そんな時、横になったブッダの顔に向かって足の裏を突きつけるようにして脚を伸ばした男がいる。ポンピングだ。小屋の中でずっと体育座りのように脚を畳んでいたこの現場監督は、このタイミングで脚を攣ったのだった。
 とりあえず他の方向に脚を向けさせたが、雰囲気はだいぶ和んだ。昔、ポンピング本人がテントで手に熱湯をかぶりやけどを負った際に、みんなから軍手を脱げと言われて靴下を脱ぎ始めたときのことを思い出した。
 このときも緊迫したテントに突然笑いが起こり、外から聞いていた人は不思議に思ったとのことだった。

 翌日、下山してからそのまま病院に直行し4針縫った。
 そのあと、温泉でうちの車の窓が閉まらなくなるという事件もあったが、そんなことは山で起きた事故に比べればどうでもいい。歩く会なら確実に事故報告だったが、もう関係ないので結構詳細は省いた。今回の教訓は、救急箱はやはり必要ということだ。ちなみに指を切った原因はヘドラの電池を換えようとしたが、ふたが固かったのでオピでこじ開けようとして滑ったらしい。

 「私は今まで、ひとりで生きているようなつもりでいたけれど、他の人々に支えられて生きているんだなということに今回のことで気づきました。」
 帰りの車で元気になったブッダが開いた悟りを伝えてくれた。


ブッダその2 肉を食べて悟りを開く
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 その次の週、チョコ工場で働く後輩の主催で、その同期のチョコが好きな裁判所事務官と、野客OBでもあるチョコ工場の先輩、そして山岳部に二年生までいたというチョコ工場の人たちの友達の女の子というYリーグと言う単語の意味がわかるメンバーで上ホロカメットクに行った。前日は移動日。富良野でペンションに泊まり、甘いものを食べまくった。
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 心配された天気もうまく何とか持ち、相変わらずの良い景色にパワーをもらった帰り道、最後は上富良野でポークステーキを食べた。窓からは雄大な十勝連峰と広々とした牧草地、そこに集まるエゾコクチョウと素晴らしい景色を見、なにやら楽しげな音楽を聴きながら、豚肉を食べている間不思議と黙っていたCLのチョコ工場(後輩)は、そこで悟りを開いていたらしい。
 
 みんなほとんど初対面の不思議なメンバー、不安定な天気などの不安要素が全て上手く行って、最高の計画だった。こんな最高の環境で美味い肉まで食べられて、と全てに満足した幸せの境地にいたようだ。
 ブッダはその境地を一言で表現された。
「ぼくは、なんてリア充なんだ」
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